【最長片道切符の旅#30】忍者ゆかりの街を通り、琵琶湖の周りをぐるり

最長片道切符の旅30日目。本日は2023年4月29日(土・祝)。奈良県の奈良駅から旅を開始していきます。
(最長片道切符の旅の概要はこちらからご覧ください)

【旅程: 最長片道切符の旅30日目】
■ 奈良駅 (7:50発)
↓ 関西本線(大和路線) 普通
■ 加茂駅 (8:04着/8:15発)
↓ 関西本線 普通
■ 伊賀上野駅 (8:51着)
■ 伊賀(三重県)観光
 ● 伊賀上野駅 (8:55発)
 ↓ 伊賀鉄道伊賀線 普通
 ● 上野市駅 (9:02着)
  ・伊賀上野城
  ・伊賀流忍者博物館
  ・昼食
 ● 上野市駅 (12:48発)
 ↓ 伊賀鉄道伊賀線 普通
 ● 伊賀上野駅 (12:55着)
■ 伊賀上野駅 (13:21発)
↓ 関西本線 普通
■ 柘植駅 (13:38着/14:01発)
↓ 草津線 普通
■ 草津駅 (14:47着/14:52発)
↓ 東海道本線(琵琶湖線) 新快速
■ 山科駅 (15:08着/15:17発)
↓ 湖西線 普通
■ 近江今津駅 (16:18着/16:43発)
↓ 湖西線 新快速
■ 近江塩津駅 (17:01着/17:07発)
↓ 北陸本線 新快速
■ 長浜駅 (17:28着)

前半では近畿東部のローカル色のある路線が中心で、後半は琵琶湖をぐるりと周回していくコースとなります。また、途中では海外でも人気の忍者の発祥地のひとつ、伊賀(三重県)を観光していきます。尚、最初の2駅間である奈良・木津駅間は最長片道切符のルート外となるため、別途乗車券を購入していきます。

【7:50発/8:55着】 陥落した名阪の旧メインルート、関西本線で伊賀上野駅へ

それでは奈良駅から旅をスタートしていきます。本日最初の列車は関西本線(大和路線)の普通 加茂行きです。先ほどの通り、2駅先の木津駅まではルート外となります。難読の平城山(ならやま)駅を出発すると、県境を越え京都府へ入り、実質のルート開始地点である木津駅へ到着です。とはいえ、ここでは降りず、終点の加茂駅まで乗り通します。木津駅は関西本線(大和路線)・奈良線・片町(学研都市)線の3路線が乗り入れるジャンクション駅。路線の分岐点を平面交差で越え、次の加茂駅へ向かいます。

奈良駅
奈良駅
木津駅
木津駅

約15分で終点の加茂駅へ到着。終点といっても、関西本線はまだ続くので、続きの区間を走る普通 亀山行きに乗り換え。この加茂駅を境に、路線の性質が大きく変わります。大阪方面からの列車は221系電車のような近郊型車両が8両で入ってくる一方、亀山方面からの列車はキハ120形気動車というJR西日本ではローカル線の代名詞のような車両が1-2両編成で入ってきます。また、ここから大阪方面までは大和路線という愛称がある一方、ここから亀山方面へは特に別名はなく、おまけに非電化となります。

加茂駅
加茂駅
大和路線の区間を走る221系電車
大和路線の区間を走る221系電車
関西本線(加茂・亀山駅間)を走るキハ120形気動車
関西本線(加茂・亀山駅間)を走るキハ120形気動車

それでは乗り換えて加茂駅を出発。車両だけでなく、加茂駅以東は車窓も郊外の風景から自然豊かな風景に変わります。とはいえ、関西本線のこの区間もかつては名阪を結ぶメインルートで、いまではローカル線同然となったこの区間においても、「かすが」号などの優等列車が走っていたものの、現在は普通列車のみが1時間に1-2本行き交うのどかな路線となりました。

木津川(笠置・大河原駅間)
木津川(笠置・大河原駅間)

加茂駅を出発してしばらくすると、木津川沿いに進み、笠置駅へ。東京・埼玉の方であれば「笠置そば」という立ち食いそばチェーンを思い浮かべるかもしれませんが、実際にこの付近のそばを使っているのだとか。そして、笠置駅からしばらく、三重県へ進入。辺りに住宅が増えてくると伊賀上野駅へ到着します。

伊賀上野駅
伊賀上野駅

【8:55発/12:55着】 伊賀流忍者発祥の地、伊賀を散策

伊賀上野駅へ到着。ここから伊賀観光に入っていきます。ただし、伊賀市の中心へは伊賀上野駅からやや距離があるため、ここから少し移動をしていきます。伊賀上野駅には伊賀鉄道伊賀線が乗り入れているため、伊賀鉄道で伊賀市の中心にある上野市駅まで乗車していきます。伊賀上野駅における伊賀鉄道はJR線のホームの一角にのりばがあるため、JRから伊賀鉄道へ乗り換える際は事前に切符を買うことなくそのまま列車に乗り込み、車内で係員さんに運賃を支払う仕組みが採用されています(伊賀上野駅の改札内に伊賀鉄道の券売機がないため)。

伊賀鉄道の乗り場を忍者が案内①
伊賀鉄道の乗り場を忍者が案内②
伊賀鉄道の乗り場を忍者が案内②
伊賀鉄道の補充乗車券
伊賀鉄道の補充乗車券
伊賀鉄道の元東急の車両
伊賀鉄道の元東急の車両(上野市駅にて)

伊賀鉄道伊賀線は名前の通り、三重県伊賀市内を走る第三セクターの鉄道路線で、伊賀上野駅から伊賀神戸(かんべ)駅までを結んでいます。伊賀市内には東西を結ぶように関西本線と近鉄大阪線が走っていますが、その離れて走る2路線の間を南北に結び、かつ、市街地の上野を通るため、伊賀市内でも重要な役割を担っている鉄道路線です。もともと、伊賀線は近鉄の一路線でしたが、2007年に経営分離。近鉄の車両が2011年までに残っていましたが、いまでは元東急の車両が走っており、なかには忍者のラッピングを施した車両が走っています。

乗車して7分、上野市駅で下車。やはり伊賀流忍者発祥の地ということもあり、「忍者市駅」という愛称が付けられています。それではこの周辺を散策していきます。

上野市駅の駅名標
上野市駅の駅名標
上野市駅の駅舎
上野市駅の駅舎

まず向かったのは駅から徒歩5分のところにある上野公園(東京の上野公園とは関係ない)。その敷地内にある「伊賀上野城」に立ち寄り。白壁の三層の天守が出迎えてくれます。伊賀上野城は筒井定次(豊臣秀吉の部下)によって1585年に築城。その後の1611年、国替えで伊賀・伊勢に赴任となった藤堂高虎(徳川家康の部下)が筒井定次の城郭を西側に拡張する形で天守や高石垣が築かれました。また、五層の天守を建設していたものの、竣工間近になって暴風雨によって倒壊。しかし、1615年の大坂の夏の陣で徳川家康が豊臣氏を滅ぼした関係で、大名の築城が禁じられたため、再建はされず。現在の城郭は地元の代議士によって1935年に復興されたものですが、実はこの城郭、史実に基づかない建築物だったりします。とはいえ、建物自体は立派なことに間違いなく、伊賀市のシンボルとなっています。内部は有料(2023年4月現在で大人600円)での見学が可能で、藤堂家に関連する史料や伊賀焼の作品などが展示されています。また、最上階の3Fからは伊賀市街の街並みを見渡すことができます。城郭からは先ほど降り立った上野市駅、また、そこに隣接する車両基地を見下ろすことができ、タイミングが良ければ発着する列車の姿が捉えられるかもしれません。

伊賀上野城の天守閣
伊賀上野城の天守閣
天守内(1階)
天守内(1階)
伊賀上野城の拡張を行った藤堂高虎
伊賀上野城の拡張を行った藤堂高虎
3Fデッキからの眺め
3Fデッキからの眺め

天守の建物自体はさることながら、その石垣も見もの。というのも、伊賀上野城の石垣の高さは約30mで、大阪城と並び国内トップクラスの高さを誇ります。公園内の通路から石垣を見上げると、城郭の石垣としてはかなりの高さがあり、なかなかの迫力を感じます。また、上から見下ろすとなかなかのスリル感が味わえます(落ちないように注意しましょう)。

伊賀上野城の石垣①
伊賀上野城の石垣①
伊賀上野城の石垣②
伊賀上野城の石垣②

次に向かったのは同じく公園の敷地内にある「伊賀流忍者博物館」伊賀に来たからにはこれは見逃せません。伊賀流忍者博物館は伊賀流忍者が持つ忍術のパフォーマンスから伊賀流忍者の歴史や生活までを詳しく学べる施設で、「からくり忍者屋敷」、「忍者実演ショー」、「忍者伝承館」「手裏剣打ち体験」の4つの施設・体験から成り立ちます。

伊賀流忍者博物館
伊賀流忍者博物館。背後の家屋が「からくり忍者屋敷」。

まずは「からくり忍者屋敷」へ。一見、普通の農家の家にみえますが、侮ることなかれ。家屋には一般人の想像を上回るからくりが多数仕掛けられています。例えば、取り外しのできる床の板に刀を隠す「刀隠し」、壁が横に回転して地下へアクセスできる隠し扉、仏壇下の壁から地下に繋がる外れる壁があったり、一見棚に見える見張り部屋への隠し階段など、枚挙に暇がありません。屋敷内ではスタッフの方が実際にその仕掛けをどのように使うかをデモして下さり、その技術力にはなかなかのもの。いずれも、常人が何の意識も持たない箇所や別のところに注意を向けさせて隙を作りだす仕掛けが多くあり、忍術もさることながら、相当の知能と計算がないと作り得ないものが多くあるように感じました。

刀隠し
床板を外すと刀が隠れている
変哲のない壁
変哲のない壁が…。
隠し扉
隠し扉となる
仏壇隠し扉
仏壇の下の壁が開くようになっている。

実際にその予想はその通りで、武術だけではなく知力がないと忍者は務まらないことが「忍者伝承館」が知ることができます。忍者伝承館は忍者の暮らしぶりや道具、史料などを見ることができる施設です。そもそも、一般にイメージされる忍者は手裏剣などの武術を使うイメージが先行しますが、実際のところは如何に省エネで相手を攻略するかという戦略の達人である側面の方が大きいのです。忍者がメインで行うことは情報収集。普段は農家や旅芸人の姿など雰囲気に溶け込む格好をして情報を収集、ときにはデマを流し、相手を混乱させることもあったのだとか。持ち前の忍術を発揮するのはあくまでも、いざという時で、その姿が現代の人間に大きく印象づけられたということなのかもしれませんね。

とはいえ、メインの忍者の姿ではないとはいえ、やはり「忍者実演ショー」は気になってしまうもの。ということで、実際に見てきました。実演ショーはおよそ1時間に1回、30分程度で行われる「伊賀忍者特殊軍団『阿修羅』」によるパフォーマンス。本物の武器や道具を使って実際の忍者が使っていた技を披露しています。有名な手裏剣はもちろん、刀や鎖をつけた釜、吹き矢などを使って実際のバトルのシーンなどを再現します。技術力は相当なもので、次々と技を決めていき、息を呑むと同時に、うまく効果音や笑いを取り入れながら、子供はもちろん、大人も引き込んでいきます。ほぼ間違いなく、外国人の方にも受けるでしょう。また、阿修羅のYouTubeチャンネル(「ASHURA TV とものすけ NINJA」チャンネル)もあるので、合わせて見て頂くとよいかと思います。

そんなこんなで上野公園で時間を過ごしていると時刻もお昼近くに。上野公園を後にして、駅の方面へと戻ります。ここで昼食の時間に。立ち寄ったのは「つかさ」さん。伊賀牛を使った牛丼が看板メニューで、もちろん、牛丼を頂きに来ました。こちらの牛丼はチェーン店によくある煮込んだ牛肉ではなく、焼いた牛肉がご飯にのっています。甘辛のタレに染み込んだお肉にご飯がとても合って美味。しょうがとねぎが添えられており、味変も楽しめます。サラダ、味噌汁もついており、昼から贅沢気分を味わいました。

「つかさ」外観
「つかさ」外観
伊賀牛丼
伊賀牛丼

伊賀牛を堪能した後は再び伊賀鉄道で伊賀上野駅へと戻り、伊賀観光を締めくくりました。

【13:21発/13:38着】 関西本線で柘植駅へ

それでは伊賀上野駅から再び最長片道切符に基づき移動を開始していきます。再び関西本線の区間を普通 亀山行きで移動、途中の柘植(つげ)駅まで乗車していきます。柘植駅までは引き続き、伊賀市内を走行していきます。車窓は基本的に田園風景ではあるものの、沿線には時折、工場の姿を目にします。伊賀市内には名阪国道が通っている関係で、大阪・名古屋へのアクセスが良く、市内にはLIXIL・サンガリア(飲料メーカー)・プリマハム・ロート製薬・チョーヤ梅酒など名だたる企業の生産拠点が置かれています。

関西本線のキハ120形気動車
関西本線のキハ120形気動車
キハ120形気動車の車内
キハ120形気動車の車内
柘植駅
柘植駅

【14:01発/14:47着】 もう一つの忍者の里を通る草津線で草津駅へ

関西本線で柘植駅へ到着。柘植駅からは草津線に乗り換えて、草津駅へ向かいます。以前は抹茶色の113系や117系など国鉄車両が行き交っていたイメージがありますが、もはやそれは過去の話。いまでは221系や223系に置き換わっています。

草津線を走る221系電車
草津線を走る221系電車

柘植駅を出発するとまもなく滋賀県へ。伊賀と並ぶ忍者の里である甲賀市内を走行します。甲賀は甲賀流忍者発祥の地で得意とする忍術のほか、忍者としての仕事の仕方や忍者同士の人間関係など、あらゆるところに違いがあったといわれています。先ほど立ち寄った伊賀流忍者博物館と似た位置づけで、甲賀市内にも「甲賀の里 忍術村」という忍者のテーマパークがあり、気になっていたのですが、駅から遠いなど理由で今回はあえなくパスすることに。

甲賀市内の田園風景をしばらく走っていると、県境付近から草津線に並行していた杣(そま)川を渡り、こちらに寄り添ってくる線路が。これは信楽高原鉄道信楽線の線路。この線路が近づくとまもなく貴生川駅へ到着です。貴生川駅は隠れたジャンクション駅(あくまでも自分の印象)で、先述の信楽高原鉄道のほか、近江鉄道本線も乗り入れており、米原方面へアクセスすることができます。

杣川を渡る信楽高原鉄道の線路
杣川を渡る信楽高原鉄道の線路
信楽高原鉄道の車両
信楽高原鉄道の車両(貴生川駅)

終点の一駅手前、手原駅付近から沿線の住宅が増え始めると列車は草津市の市街地へ入り、東海道本線に合流。ここまで来ると終点の草津駅はすぐそこです。有名な温泉地と同じ地名ではあるものの、辺りは住宅が密集しており、地名以外の共通点は全くないと言っていいほど(知らんけど)。滋賀県草津市は滋賀県下2番目の人口を誇り(2023年12月現在で約14.8万人)、草津駅は滋賀県下で最も乗車人員が多い駅(2019年度で約2.4万人)です。

草津駅
草津駅

【14:52発/15:08着】 在来線最速の新快速で山科駅へ

草津駅へ到着。草津駅からは東海道本線(琵琶湖線)へ乗り換え、山科駅へ向かいます。タイミングが良く、新快速の姫路行きが到着したのでこちらで山科駅まで移動します。関西では安い・速いを実現する新快速列車。基本的に12両と長編成であるのがありがたく、前の車両へ行くことで席を取ることができました。

東海道本線(琵琶湖線)を走る223系電車
東海道本線(琵琶湖線)を走る223系電車

草津駅を出発すると線路は複々線となり、沿線の住宅地を最高130km/hで駆け抜けていきます。東海道本線、および隣接する北陸本線のうち、長浜駅から米原駅を経由し、京都駅までの間は琵琶湖線という愛称が付けられており、滋賀県のアイデンティティである琵琶湖の周回が始まっています。特に石山駅手前は琵琶湖に最接近するスポットの一つで、瀬田川を渡る際に、その先にある琵琶湖を一望することができます。そこからしばらく走行すると、県庁所在地にある大津駅へ到着。滋賀県を代表する駅ではあるものの、駅はこじんまり。実際のところ、大津駅の乗車人員は県下6番目と県代表駅にしては順位が低めです(2019年度で約1.74万人)。

瀬田川(瀬田・石山駅間)
瀬田川(瀬田・石山駅間)。向こうに琵琶湖が見える。
大津駅
大津駅

大津駅を出発すると車窓は一変。文学で有名な逢坂山をトンネルで越え京都府へ進入。湖西線が合流すると、まもなく山科駅へ到着します。

山科駅
山科駅

【15:17発/17:01着】 琵琶湖を見下ろしながら湖西線で近江塩津駅へ

速い新快速であっという間に山科駅へ到着。次は湖西線で乗り換えて近江塩津駅へ向かいます。乗車するのは普通 近江今津行き。途中駅止まりですが、近江塩津駅まで行く新快速まで時間があるので、とりあえず乗り込み、その間に(近江今津駅での待ち時間を最小限にするために)新快速に追いかけてもらう戦法で行きます。

湖西線を走る223系電車
湖西線を走る223系電車

京都駅を出発したばかりの列車ということもあり、車内はやや混雑。山科駅を出発すると東海道本線と分かれ、再び逢坂山をトンネルで通過。すぐに滋賀県へと戻ります。すると、近江神宮に近い大津京駅、比叡山延暦寺に近い比叡山坂本駅、おごと温泉駅など、大津市内の観光地が広がるエリアを駆け抜けていきます(地味に見えるが、大津市内には意外と観光地が多い)。そして、メインディッシュである琵琶湖が本格的に見えてくるのは小野駅付近から。ここから近江高島駅までは断続的に琵琶湖が見え続けます。湖西線は比較的新しい路線であり、線路のほとんどは高架・盛土上を走るため、琵琶湖を見下ろす形となり、景色が良いのが特徴です。

琵琶湖(蓬莱・志賀駅間)
琵琶湖(蓬莱・志賀駅間)

乗車して約1時間で終点の近江今津駅へ到着。近江今津駅からは後続の新快速 敦賀行きに乗り換えます。この先は列車の本数が少なく、日中の場合は1時間に1本程度。ここまで普通列車に乗って新快速に追いかけてもらう戦法をとっても、到着まで15分以上待ちました。また、やってきた新快速も当駅で9分停車。なぜかはわからないものの、この時の時間はやたらと長く感じました。

近江今津駅
近江今津駅
湖西線の新快速列車
湖西線の新快速列車

ようやく近江今津を出発すると、田園風景の中を進みます。全国2例目となったカタカナ駅、マキノ駅を過ぎると次第に山がちとなり、しばらくして北陸本線と合流。ここで、近江塩津駅へ到着します。

近江塩津駅
近江塩津駅

【17:07発/17:29着】 北陸本線で長浜駅へ

湖西線で琵琶湖の西側を北上し、その北端付近の近江塩津駅で北陸本線へ乗り換え。今度は琵琶湖の東側を南下していきます。近江塩津駅からは当駅始発の新快速 播州赤穂行きに乗車。兵庫県の西端付近まで行くロングラン列車ですが、今回乗車するのは長浜駅までです。

近江塩津駅を出発するも、自分がいる車両にはほかに乗客はおらず貸切状態。2駅先の木ノ本駅まで貸切状態が続きました。

余呉駅手前では余呉湖を見つつ、山間の風景の中を走ってゆくと木ノ本駅付近からは田園風景へと車窓が変わっていきます。その途中にある高月駅は後ほどこの列車が通る高槻駅と同じ読み方の駅(たかつき)。恐らく、一回の運行で同じ読みの駅に二度停車する列車はこの系統の新快速列車くらいでしょう。そこからしばらく走り、市街地へ入ると列車はまもなく長浜駅へ到着です。

余呉湖
余呉湖が遠目に見える(近江塩津・余呉駅間)
高月駅
高月駅

本日の最終目的地、長浜駅へ到着。どうやらこの直前で雨が降り出したようですが、今日の行程に影響がなかったのが幸いです。

長浜駅
長浜駅

この後については駅近のホテルにチェックインして、いくつか店の候補を立てて夕食に出かけたものの、やっていないか混雑かという状況。心が折れて今回はコンビニ飯で済ませることとしました。

ということで、本日の旅程はここまで。お疲れ様でした。

【YouTube】