【最長片道切符の旅#8】大館の渋谷との意外な接点/弘前観光における醍醐味

最長片道切符の旅8日目。本日は2023年4月3日(月)。秋田県・鹿角花輪駅から旅を再開していきます。
(最長片道切符の旅の概要はこちらからご覧ください)

この日の旅程は以下の通りとなります。

【旅程: 最長片道切符の旅8日目(予定)】
■ 鹿角花輪駅(7:10発)
↓ 花輪線 代行バス
■ 大館駅(8:32着)
■ 大館観光
 ● 秋田犬の里
 ● 秋田犬会館
 ● 桜櫓館
■ 大館駅(11:34発)
↓ 奥羽本線 普通
■ 弘前駅(12:18着)
■ 弘前観光
 ● 昼食
 ● 弘前バスターミナル
 ↓ 土手町循環バス
 ● 文化センター前(バス停)
 ● 津軽藩ねぷた村
 ● 仲町伝建地区
 ● 弘前公園
 ● 禅林街
 ● 最勝院五重塔
 ● 本町(バス停)
 ↓ 土手町循環バス
 ● 弘前バスターミナル

移動が命となるこの最長片道切符の旅において、本日の移動距離はわずか約80km。最長片道切符の旅を破棄したのかと思われかねないほどのスローペースですが、この旅のグランドルールに「都道府県につき最低1箇所途中下車して観光」というものがあるので、このようなことになっています。

また、弘前より先は五能線方面に進むことになるのですが、五能線は乗り通しが大変な路線のうちのひとつ。本数が少なくて、計画が立てにくいため、本日は弘前で一旦ストップとした次第です。

【7:10発/8:32着】 花輪線の代行バスで大館へ

それでは移動開始。鹿角花輪駅から花輪線に乗車し、大館まで向かいます。しかしながら、2022年夏の大雨被害により、列車の運行が見合わせとなっているため、代行バスで大館へ向かいます。
(投稿の2023年7月15日現在では鉄道での運転を再開しています)

花輪線・鹿角花輪駅
花輪線・鹿角花輪駅

この代行バス、一見、本数が非常に少なく、予定を立てるうえではネックになるように見えます。JRの案内によると、朝の7:10発のバスが出発すると、その次は17:30まで便がありません。しかし、路線バスや高速バスへの振替も可能なので、それでよければそれぞれ1-2時間に1本の割合で運行されています。直近での鉄道のダイヤは2-3時間に1本(日中時間帯)なので、むしろ鉄道よりもバス代行の方が使い勝手がよくなっているのが何とも皮肉ですね。今回の旅においても制度自体をフル活用すれば、もう少し柔軟に予定が組めましたが、原理主義的に一駅一駅寄っていく鉄道色の強い(?)代行バスに乗れるように予定を組んでいます。

乗車したバスは秋北バスの観光バスタイプで、快適に移動ができます。鹿角花輪駅を出発すると、柴平駅付近までは鹿角の市街地を通り、十和田南駅方面へ向かいます。

秋北バスを使った当時の花輪線の代行バス
秋北バスを使った当時の花輪線の代行バス

十和田南駅は列車の進行方向が切り替わるスイッチバック駅です。通常、スイッチバックは山の急勾配を登るための手法ですが、この駅のスイッチバックは平地に設けられているのが特徴です。もともと、行き止まりになる方向には鉄道を通す予定があり、北方向にある小坂町の方面を結ぼうとしていたためです。しかし、それが実現せずにそのまま残ったということなのです。

十和田南駅(バス車窓から)
十和田南駅(バス車窓から)

十和田南駅を過ぎると基本は田園風景で、時折鉄道にも沿っている米代川を数度渡りながら大館を目指します。途中、大滝温泉のような観光地も通っていきます。

米代川
米代川

景色に市街地が広がると東大館駅へ到着。ここまで、座席は全座席の4分の1程度(確か十数人程度)が埋まってましたが、ここでほとんどの乗客が下車していきました。大館市の市街地は大館駅よりも東大館駅の方が近いためです。

東大館駅
東大館駅

それにしても、ここまで似た時間帯にほかの代行機能のバスの便がある中でも、大館方面へ向かいながら、途中駅でちらほらと乗車が見られました。花輪線の鹿角花輪・大館間における営業係数は1,687(2019年度)。昨日も花輪線の前の区間に乗車していますが、そのうち、岩手県との県境区間を含む荒屋新町・鹿角花輪間は10,196(同年度)。営業係数は100円の営業収入を得るのにかかる営業支出を表していますが(つまり100より小さいと営業利益が得られているということ)、これを見ると鹿角花輪・大館間の営業成績が一見よいように錯覚してしまいます。一方で、予想よりも利用はあったように感じ、この区間を災休から一旦復旧という考えは妥当なのかもしれません。ただし、営業成績的にはかなりまずい値であるため、すぐすぐ廃止にならないまでも、安泰というにはほど遠いかと思います。その点では鉄道復旧後も利用促進策が求められるところだと思います。

さて脱線しましたが、東大館駅を出ること数分で大館駅へ到着。鹿角花輪からの所要時間は約1時間20分でした。大館駅の駅舎はこの時、新駅舎を建設中のため、プレパブの仮駅舎で営業していました。次回訪れる機会があれば、ぜひ新駅舎をお目にかかりたいものです。

花輪線代行バス
花輪線代行バス
大館駅

【9:00-11:00】 ハチ公の生誕地、大館を散策

それでは大館で観光をしていきます。まず、大館の市街地では東京の渋谷気分を味わえるものが存在します。それがハチ公の像と「青ガエル」です。

渋谷の象徴として有名なハチ公は秋田犬で大館で生まれたとのこと。そのため、大館にもハチ公の像が建立されています。また、「青ガエル」とは東急旧5000系電車のことで、その名の通り、かつて東急電鉄で活躍していた車両です。もともとは渋谷駅前で保存されていた車両ですが、渋谷駅の再開発の関係で、ハチ公つながりの大館へ移設されることになったのです。現に渋谷と大館は交流都市としての協定を結んでおり、災害時はもちろん、観光・文化・スポーツ・産業などの分野で互いに協力しあうこととしています。一見、ハチ公が大館に里帰りするのではなく、あえて渋谷出身(?)の東急の車両を大館に移したのも、この交流を象徴するものなのです(もっとも、青ガエルが大館に移されたのは協定を結ぶ前のことなのですが)。そういった経緯があり、渋谷の象徴するものが大館で複数見られるのです。その点ではある種、大館は「リトル渋谷」といえるのかもしれません。

青ガエル(旧東急5000系電車)
青ガエル(旧東急5000系電車)

それではこのリトル渋谷の近くにある「秋田犬の里」に寄っていきます。秋田犬の里では気軽に秋田犬のことについて知ることができる展示のある施設で、様々な展示が用意されています。メインは本物の秋田犬の展示。残念ながら立ち寄った月曜日の日は犬の休暇日ということで展示は休みでした。それにしても、人間は週2日休みですが、犬は週1日休みでやっているのですね。なかなか働き者です。本物の秋田犬は見られませんでしたが、そのほかの展示はほぼ毎日見ることができます。秋田犬の写真やぬいぐるみのタワーといった目を引く展示物も多数あり、普段は猫派の自分でも癒されるものです。秋田犬の里は駅から徒歩2分。秋田の土産品なども扱っているので、接続待ちなどで時間が余った際などに寄ってみてもよいかと思います。時間はショップに立ち寄らなければ15分程度あれば十分でしょう。

秋田犬の里とハチ公像
秋田犬の里とハチ公像
秋田犬ツリー
秋田犬ツリー
秋田犬のぬいぐるみ
秋田犬のぬいぐるみ

そして、もう少し深掘りをして秋田犬について学べるのが「秋田犬会館」です。秋田犬の特徴やエピソード、人間との関わりについて学ぶことができます。一見、秋田犬はマスコットの存在で、癒し的存在のようにとらえられそうですが飼うには慣れが必要とされています。というのも、秋田犬の祖先は秋田マタギ犬と呼ばれる犬。狩猟を行うマタギと生活を共にしており、熊などの動物にも攻撃を加える好戦的な性格の持ち主だったのです。その点で、ほかの動物や見知らぬ人間に対しては攻撃をすることがあるので、実は注意が必要な存在なのです。一方で、飼い主には従順で忠実。祖先のマタギ犬もマタギが動物から襲われそうになった時は動物の注意を逸らすことで、飼い主を守っていたようです。

秋田犬会館
秋田犬会館

その飼い主への従順さから生まれたエピソードがハチ公とシロの逸話です。ハチ公の逸話は超ざっくりでいうと、飼い主の死後であっても、生前に日課となっていた駅へのお迎えを続けたというエピソードです。そして、シロの逸話は、よその領地での狩猟に必要な免状(現代でいう許可証のようなもの)を忘れ、打首の危機に瀕した飼い主のために、飼い犬のシロが免状を取りに行った(結局、間に合わず主人は打首となった)というものです。

他にも秋田犬の標本など、生物学的観点でも秋田犬の解説をしており、なかなか興味深かったです。滞在時間はゆっくり見ていくのであれば約30分程度見込んでおくとよいと思います。

秋田犬会館へは徒歩約30分。バスを使う場合は「大館市役所前」バス停から徒歩3分です。駅からは少し遠いですが、犬好きな方は一度足を運んでみてもよいかもしれません。近くに「桜櫓(おうろ)館」という国登録有形文化財もあるので、一緒に訪問するとよいと思います。

その「桜櫓館」とは大館市役所の裏手にある建物で、大館市の前身、大館町の歴代町長のひとり、桜場文蔵氏が建てた私邸です。大館市の旧市街地は数度大火に見舞われていますが、奇跡的に桜櫓館は残り、市内では数少ない昭和初期の建物として、国登録有形文化財に指定されています。筆者も桜櫓館に行ってみたものの、月曜は休館日で中に立入れず。そのまま、駅方面へと引き返すことにしました。

もう一箇所、鉄道ファンとして見逃せないのが小坂鉄道の廃線跡です。小坂鉄道は2009年まで大館から小坂までを結んだ路線で、主に鉱石輸送や濃硫酸の輸送を行っていました。旅客輸送は1994年、貨物輸送は2009年で廃止となりました。その小坂鉄道の線路跡が保存されており、踏切の遺構も市街地に残されており、魅力的です。大館市街にも廃線跡が残されていますが、小坂町にもレールパークという複合施設が残されており、訪問の価値がありそうです。

旧小坂鉄道の廃線跡
旧小坂鉄道の廃線跡

【11:34発/12:18着】 奥羽本線で弘前へ

大館観光を終え、今度は弘前へ北上します。一度南下しても、また北上することになるのが、最長片道切符の魅力(?)です。今回は奥羽本線の弘前行き普通列車に乗車。3両編成で平日の日中ということもあり、ほぼ全区間で空いていました。

大館駅と空港シャトルバス
大館駅と空港シャトルバス
701系電車
701系電車

途中の陣場・津軽湯の沢間で秋田県から青森県へと入ります。この県境区間にあるのが矢立峠。かつては山々の隙間を急勾配や急カーブでもって抜けていた奥羽本線の難所として知られていましたが、1970年に山を一本の直線でぶち抜く矢立トンネルが完成して以後はラクラク快適に通過できるようになっています。これに伴い廃線となった矢立峠の旧線は現在でも数々の遺構があり、車窓からも廃トンネルなどを眺めることができます。また、青森県に入って最初の駅、津軽湯の沢駅は住人がほとんどいない山間にあり、冬季休業をする秘境駅として知られています。

廃線跡のトンネル
津軽湯の沢駅出発後の車窓。右下に廃線跡のトンネルがある。

次の碇ヶ関駅は東北新幹線が新青森駅まで開業する際、JR東日本のCMのワンシーンが撮影されたロケ地です。「おい、東京!」で始まる小さな駅での先輩駅員と若手で東京出身の後輩駅員のやりとりがあるあのCM、皆さん、覚えていますでしょうか。このCMはドラマ形式となっており、最終的に二人とも新青森駅に異動となるとともに、後輩駅員は赴任地の青森で彼女ができ、その彼女さんが上京することになるという展開に。CMとして最高傑作だったように思います。

碇ヶ関駅
碇ヶ関駅

青森県に入ると沿線には青森らしく、りんごの木が至るところで植えられているのを目にします。この時期はまだ寒い時期で葉っぱすらない時期でしたが、素人目であっても、ずんぐりと横に伸びる枝を持つ木が群生する場所がりんごの果樹園であることが一発でわかりました。特に大鰐温泉・石川間では多い印象。そこからさらに進み、市街地に差し掛かると終点の弘前に到着します。

無数のりんごの木
車窓に映る無数のりんごの木

【12:30-17:30】 弘前で観光

まだ昼過ぎですが、今回の移動は弘前まで。冒頭で五能線の計画への組み込みにくさについて触れていましたが、それ以前に弘前は見どころが多いのです。実は約3週間前にも弘前で観光をしており、その魅力に惹かれたことも、ここに滞在することを選んだ理由なのです。そんな魅力多い弘前を観光していきます。

弘前駅の駅名標
弘前駅の駅名標
弘前駅

ちょうど昼時なので、駅から徒歩3分の「はっぴぃ食堂」さんで昼食。メニューを見る限り、津軽の煮干ラーメン推しでしたが、今回は十和田バラ焼定食を注文。弘前の属する津軽名物ではありませんが、青森県内(南部地方)のグルメの一つであることは確かです。十和田バラ焼きは牛肉のバラ肉と玉ねぎを甘辛のタレで炒めた一品。シンプルながらも非常にボリューミーでお値段は950円。ビールも欲しかったところですが、自重しました。

はっぴぃ食堂駅前店
はっぴぃ食堂駅前店
十和田バラ焼き
十和田バラ焼き

ここからは弘前の観光タイム。訪問場所が多いので、ざっくりと紹介させてください。
(尚、動画では尺の都合上で一部取り扱っていない場所があります)

津軽藩ねぷた村

青森や弘前をはじめ、津軽の各地で行われるねぷた(ねぶた)について学べる施設。筆者が自信をもっておすすめするスポットです。「文化センター前」バス停から徒歩7分。津軽三味線の生演奏やねぷたのお囃子も聴くことができます。どちらもホール状の場所で行われましたが、ねぷたの囃子は太鼓の音が鳴った瞬間、周りの空気が揺すられた感覚を持つほど迫力がありました。津軽三味線も初めて生演奏で聴き、バチで弦を叩く華やかな奏法が魅力的です。青森市で行われるねぶたは人形型で横に広く、「ラッセラー」という掛け声で有名ですが、弘前で使われるねぷたの灯籠は扇形が主流で、実物と拡大したものが展示されています。ちなみに、「ねぶた」と「ねぷた」の違いは訛り方の違いです。ショップが併設されており、そこに立ち寄らない場合は1時間見ておけば、ゆっくりペースで一通り展示物がみられると思います。

津軽藩ねぷた村
弘前のねぷた
弘前のねぷた

仲町伝建地区

「文化センター前」バス停から徒歩10分。ねぷた村から徒歩3分。弘前城のある弘前公園の近くにあり、江戸時代の武家屋敷の街並みが残る地区。個人宅が多いものの、門構えは立派に残っており、時代劇の世界に入った気分になります。また、青森の象徴、岩木山がよく見えるスポットもあり、これも楽しみの一つとなりそうです。見学可能な住宅もあるので、時間があれば訪問するとよいと思います。今回はすべて外観のみ5-10分程度でサッと見学しました。

仲町伝建地区

弘前公園

弘前城のある公園。桜で有名なこの公園はちょうどシーズン間近ということもあり、行った時期は絶賛準備中でした。入場料を支払うと弘前城本丸への入場ができるとともに、高台からの見る岩木山が綺麗に見えるスポットがあります。脱線しますが、岩木山を無料で見たいのであれば弘前公園から徒歩10分のところにある城西大橋からの眺めが最高です。今回は正確には「行った」というよりかは次の禅林街へ行くのに「経由した」といった方が適切かもしれません。公園には複数出入口がありますが、今回はねぷら村や仲町伝建地区の近い北門から入り、敷地を縦断して市役所に近い南側の追手門から出ています。

城西大橋から見る岩木山
城西大橋から見る岩木山

禅林街

弘前公園追手門から徒歩20分のところにある、曹洞宗の33の寺院が集まる地区。見渡す限り、寺院とその関連施設以外目に入らないくらい周辺は寺院に満たされています。周辺に地図がありますが、この地区は寺院を表す地図記号、「卍」が連なっています。これぞ「まじ卍」(若者言葉)といった感じです。地図上、そして実物の光景ともに圧倒されます。最奥の長勝寺はこの地に最初に建てられた寺院。もともとは県内の現・鯵ヶ沢町にあったお寺ですが、こちらに移転してきました。それ以後、津軽藩の2代藩主、津軽信牧による弘前城の鬼門を守るため、津軽一円の曹洞宗の寺院をここに集結させて現在に至ったといわれています。長勝寺は本堂や三門などといった重要文化財に指定された建造物が多くあり、一見の価値があります。

禅林街周辺の地図。
禅林街周辺の地図。”卍”のマークがたくさんある。
禅林街の入口
長勝寺の三門(指定重要文化財)
長勝寺の三門(指定重要文化財)
長勝寺の庫裏(指定重要文化財)
長勝寺の庫裏(指定重要文化財)

最勝院五重塔

文字通り、立派な五重塔が立つ寺院。「本町」バス停から徒歩8分、禅林街からは徒歩25分。先述の長勝寺と並ぶ弘前を代表する寺院で、1532年に建立。市内で2回移転し、1870年に現在の場所に移ったといわれています。明治時代の神仏分離令で廃寺が多く発生した中、存続した貴重なお寺です。五重塔は1667年に竣工。初代津軽藩の津軽統一の過程で生じた犠牲者を敵・味方関係なく供養する目的で建立されています。高さ31.2mで、上層に行くほど建物が小さくなっていますが、その比率は1:√2といわれており、これは寺社建築などで日本人が最も美しいと感じる比率が使われているようです。国の重要文化財に指定されており、その中では五重塔で日本最北のものといわれています。

最勝院五重塔
最勝院五重塔

弘前観光に関する補足

先述の大館観光も含め、この日は徒歩移動距離がかなり大きく、観光が終わる頃には足が棒になりかけました。ちなみに、この日の歩数は30,000歩を超えました。個人的にはこれが弘前の市内観光における黄金ルートと信じて疑いませんが、このルートを実践される際はちょっと覚悟が必要かもしれません。ちなみに、弘前市内には「土手町循環バス」という市街を循環するバスが日中に走っており、10分間隔で運賃は100円均一です。かなり使い勝手がよいので、こちらをうまく活用するとよいと思います。筆者は駅からねぷた村へ行く際と、最勝院から駅へ戻る際にお世話になりました。また、禅林街方面へは「茂森町」というバス停が最寄りで駅からは1時間1-2本程度のバスが出ているのでこちらを活用してもよいかもしれません。

【19:00-20:30】 居酒屋「津軽衆」で酒とともに津軽名物を味わう

夕食は津軽名物が気軽に味わえる居酒屋「津軽衆」へ。人気店なので予約を取るのがおすすめです。

目玉商品はホタテ貝焼味噌。ホタテの貝殻の中で貝柱を味噌ベースのタレで煮込み、それを卵で溶いた津軽名物の一品。なんと100円で味わえます(1人1個限定)。津軽そばもやしもぜひ食べておきたいところ。通常のもやしと異なり、大豆ではなく、そばを発芽させたもの。サラダにしてポン酢で頂きます。ふつうのもやし以上に細いながらもシャキシャキとした食感がよいです。

津軽地方の日本酒も充実しており、酒の肴と相まってお酒もどんどん進みます。

また、今回はカウンターでいつも通り一人で飲んでいたところ、周囲のお客さんやマスターと話が盛り上がり、こういう出会いも良い旅の醍醐味。徒歩移動距離が大きい一日で疲れていましたが、元気をもらえた気がします。

津軽衆外観
津軽衆外観
ホタテ貝焼味噌と津軽そばもやし
ホタテ貝焼味噌と津軽そばもやし

【おすすめホテル】津軽の宿 弘前屋

最後に今回宿泊したホテルがなかなかよかったので紹介させてください。
そのホテルは「津軽の宿 弘前屋」さん。
和室・洋室があるので今回は洋室に宿泊しています。

津軽の宿 弘前屋
津軽の宿 弘前屋

施設そのものの規模は大きくないですが、部屋は機能性とデザイン性を両方兼ね備えており、非常に居心地がよいです。客室には最奥部に広いデスクがあり、そこには3つのコンセント、ドライヤーの備え付けがあり、近くに鏡があるので、充電やPC作業に加え、身だしなみや化粧スペースなどとして様々な利用の仕方ができます。ベッドはセミダブルと思われ、近くにコンセントや照明のスイッチが備えられています。さらにはUSBポートがあるのも、スマホユーザーとしては嬉しいところ。内装は白・黒・ベージュ・ダークブランの4色と、壁の装飾のアクセントが加わっており、モダンな雰囲気です。

また、共有部には貸切風呂があり、時間の指定をしておけば、使うことが可能で、早く空けば別途フロントの方から連絡を頂けます。予約のひと手間はありますが、大浴場形式とは違い、見ず知らずの人と一緒にならないので、心の底からゆったりとできます。また、共有部にアクアクララ(おいしい水)があり、飲み放題。

価格はじゃらん申込で6,000円(素泊まり)で利用。この金額でこのサービスは安すぎではと思うほど、コスパ抜群。駅から徒歩3分でアクセスも非常に良いです。弘前に来たら絶対このホテルに泊まれいうくらいおすすめのホテルで、自信をもっておすすめします。

客室
客室

長々と書きましたが、弘前ではねぷた村、弘前公園、禅林街、最勝院五重塔で観光して、津軽衆で夕食にして、弘前屋で泊ってね、ということです。

それでは本日のこの辺で一日を閉じたいと思います。お疲れ様でした。

【YouTube】